【2022年版】Salesforce開発者向けChrome拡張機能まとめ
はじめに
こんにちは。クロス・マーケティンググループのATです。 弊社グループ各社で導入しているSalesforceの保守開発を担当しています。
さて、GoogleChromeの拡張機能には、無料で使えるSalesforce利用者向けの拡張機能がたくさん公開されています。
今回は、クロス・マーケティンググループのSalesforce開発チームで利用しているおすすめの拡張機能を、使用感とともにご紹介していこうと思います。
同じことができる機能もあると思いますが、そのあたりは優しい目で見て頂ければ幸いです。
Force.com LOGINS
https://chrome.google.com/webstore/detail/forcecom-logins/ldjbglicecgnpkpdhpbogkednmmbebec
ログイン情報管理機能です。 IDとパスワードを登録しておくことで、ワンクリックでSalesforceのログインができます。
本番環境とSandbox環境を同時に登録できるため、ブックマークが減り、アカウント管理をテキストエディタで行う必要がなくなります。
また、ログイン情報のエクスポート・インポートが可能な為、テスト用のユーザー情報の共有が簡単にできるという点もとても便利です。
グループ分けも行えるので環境ごとに分けて利用しています。 管理者だけでなく、Salesforce利用者全員におすすめです。
Salesforce Colored Favicons
https://chrome.google.com/webstore/detail/salesforce-colored-favico/peohlnebahcddpmfaplmilpkgbkkcdho
インスタンスごとにFaviconの色を変えてくれます。
本番環境とSandbox環境を複数タブで開いて作業を行っている時など、操作ミスによる事故を防止することを目的として利用しています。地味ですが、必須です。
特に、クロス・マーケティンググループではSalesforceが監査対象のシステムとなっていることから本番環境へのリリースを厳格に行う必要があり、環境を見分けるためになくてはならない機能です。
画像は、左から、本番環境、Sandbox環境その1、Sandbox環境その2です。 画面の表示や、ドメインでも見分けられますが、事故防止が目的なのでこういうのはいくらあっても困らないかなと思っています。
Salesforce DevTools
https://chrome.google.com/webstore/detail/salesforce-devtools/ehgmhinnhggigkogkbhnbodhbfjgncjf
Salesforce開発者でお世話になっている人は多いのではないでしょうか。
オブジェクト検索や、オブジェクトの設定画面、リストビューへのページ遷移、フィールドの一覧表示、SOQLの生成補助、クエリ実行、ER図生成などなど…痒い所に手が届く便利機能です。
個人的にはER図が簡単に作れる機能が便利だなと思っています。 必ずしも設計書が必要だとは思っていませんが、一方で、機能のデータ構造が出来上がっているものが多い環境下において、ER図を簡単に生成できる状態があるのはとてもありがたいです。
・・・「納品」を含むオブジェクトのER図を作ってみました
【出力されたER図】 関連オブジェクトも表示されます。
メンテナンス不要で、いつでも最新のER図が出力できるので重宝しています。
ORGanizer for Salesforce
https://chrome.google.com/webstore/detail/organizer-for-salesforce/lojdmgdchjcfnmkmodggbaafecagllnh
変更セット作成の作業効率が爆上がりする拡張機能です。
ORGanizer for Salesforceを導入すると、変更セット作成画面で以下の操作が可能になります。
資材の検索ができる
【標準画面】 同じ名前で始まるApexクラスが大量にあるため、標準の頭文字検索だけでは検索しにくく、ブラウザ検索で頑張るしかない。
【ORGanizer for SalesforceをON】 検索ができます!(以上!)
選択した資材が画面に保持される
【標準画面】 ページが変わると、チェックはずれてしまいます。 ※コンポーネント変更でもチェックが外れます…。
【ORGanizer for SalesforceをON】 コンポーネントを変更、ページを変更してもチェックがはずれません。 ※コンポーネントタイプ Lightningページ でチェックした資材が、コンポーネントタイプ MLおすすめ定義 に変更しても、下の「Items to be added」に残り続けてくれます!
目標をセンターに入れてスイッチ、、、を繰り返している方は今すぐ使っていただきたいです。
【注意】
ORGanizer for Salesforceですが、正確には 変更セット生成をはじめ、便利機能の詰め合わせの拡張機能 です。 ただし、レポート表示時に「Out of Memory」エラーが発生し、表示できないことがあったため、弊社開発チームでは、変更セット作成用の機能として利用しています。
Salesforce inspector
https://chrome.google.com/webstore/detail/salesforce-inspector/aodjmnfhjibkcdimpodiifdjnnncaafh
データ確認、データ操作を行える機能です。
レコードページで「Show all data」をクリックするだけで、そのレコードの情報がすべて確認できます。
DevToolでも似たようなことはできるのですが、弊社環境においては、オブジェクトも多ければ、その中のフィールドも多く、DevToolで表示すると横に長くなってしまいます。。
Salesforce inspectorではデータを縦に表示してくれるのと、クエリ不要で、フィルタリングも可能なため、1レコードだけを見るのであればこちらの方が断然便利です。
また、レコード情報の表示をすると同時に、編集もできるようになっているため、1レコードのデータ操作において活用しています。
縦に全項目表示してくれるので、項目が多くても見やすいです。
※DevToolで同じ情報を表示しようとすると横長に…。
Salesforce.com Quick Login As
ユーザーの検索&ユーザーの詳細画面への遷移が簡単になる機能です。 代理ログインが楽になります。
権限セットが大量発生してい弊社Salesforceにおいて、代理ログインでの画面確認は日常茶飯事です。
代理ログインのための、ユーザー詳細画面への遷移が地味にめんどくさいと感じていました。
Salesforce.com Quick Login Asを使えば、ユーザーの詳細ページへの遷移がワンクリックでできるのでとても重宝しています。
検索機能もありますが、ユーザーオブジェクトのビューも連携されるので、よく使うユーザーのビューを作っておけば更に便利になります。
Salesforce Show Api Name
https://chrome.google.com/webstore/detail/salesforce-show-api-name/dcfecmnffjopafbbbaepgopfcphnoham
レコードページにAPI名を出せるようになる拡張機能です。
1つのオブジェクトの中に、同じラベル名のフィールドが複数存在していることはありませんか? 弊社ではあります・・・。
例えば、とあるオブジェクトには、ラベル名が「JOB区分」のカスタム項目が2つ存在してます(ankenType2…)
そんな環境下において調査を行うとき、ユニークであるAPI名があらかじめわかっていることがどれだけ便利でかは、想像いただけるのではないでしょうか‥。
Salesforce Show Api NameをONにすることで、今確認したい「JOB区分」は「ankenType_cd__c」であることがわかります。
ラベル名とAPI名が直結しない環境の方に、特におすすめします。 ※レイアウトに影響があるので、ON/OFFの切り替え推奨です。
さいごに
いかがでしょうか。新たな発見などがあれば幸いです。
ともあれ、拡張機能の開発者の皆様には感謝しかありません。 ご紹介した拡張機能の、全機能を使いきれていないので今後も有効活用していきたいと思います。
Salesforce社にはぜひ、各画面の検索機能を充実していただきたいです…!